ネイズビー 2022 4 17

 ネイズビーの戦いに勝利してから、
世界には、確実に「政治的自由」が広がりました。
 ところが21世紀に入ると、
強権国家や権威主義国家が優勢となりました。
 民主主義国において、政治的自由よりも
経済を優先する政治家が多くなったからです。
 民主主義国においては、
多額の政治資金がかかるので、
金儲けが得意な政治家が優勢となります。
 確かに政治的自由を叫んだところで
何の儲けにもなりません。
 しかし、人類の理想は捨て去るのか。
このままでは世界から、
政治的自由どころか思想信条の自由まで消えていく。
 21世紀は、強権国家や権威主義国家の時代か。
政治的自由の戦いは、完成することなく終わってしまうのか。

ネイズビー Naseby 2004 5 25
 1625年に国王となったチャールズ1世は、
父王ジェームズ以上に、専制政治を強化した。
 そのため、議会は、「権利の請願」を提出し、
「議会の同意がない課税」や、
「法律に基づかない逮捕や投獄」をやめることを、国王に約束させた。
 しかし、これに対し、国王は、結局、議会を解散し、
約11年間、議会を開くことなく、専制政治を行うことになった。
 こうして、王党派と議会派の対立は、深刻なものとなり、
ついに、ある事件を契機に、イギリスは、内乱状態となった。
 議会派の中心であったクロムウェルは、
近代的な軍隊に近い「新型軍」を編成し、
1645年に、「ネイズビーの戦い」で、王党派の軍隊に大勝した。
 1649年には、国王が処刑され、議会派が、共和政を打ち立てた。
これが、ピューリタン革命と呼ばれることになった。
 これは、昔話と思うでしょうか。
しかし、現代にも、「王」がいます。
それは、「独裁者」や「独裁政権」のことです。






























































































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